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教育活動の基本は,大学では,講義にあります.加えて,講義を支援することも大切です.特に力を注いだカリキュラムの整備,教育設備の充実,あるいは姉妹校の協定などの教育支援活動を,所属してきた大学に沿って示します.ただしこの種の活動は時代に大きく依存しますので,あくまでも'60〜'00年代の活動として参考にしていただければ幸いです:
九州大学 1966−1976
大分大学 1976−1989
九州工業大学 1989−2003
その他
・ 工学部/工学研究科における,情報処理や人工知能に関する卒業論文/修士論文の作成を支援, 1966−1976
* わが国の機械翻訳研究発祥の地,情報処理研究室(田町常夫教授担当)において
自らの研究に加え,卒業研究生/大学院生と共に切磋琢磨
・ 組織工学科基礎情報工学研究室を担当, 1976−1989
* 学科が設置され,学年進行中に着任.毎年,数名の学生の卒業論文を指導,また1988年以降は数名の院生の修士論文も指導.多くの情報処理専門技術者を養成
・ 組織工学科の教育用電子計算機システムの立ち上げ, 1976−1977
* 着任と同時に,新設された計算機棟の整備や梱包された
システム機器の組み立てからプロミングなど演習システムの基盤作りや運用に至るまでの作業に尽力
・ 情報系学科としてのカリキュラムの整備, 1976−1979
・ 工学部における,情報処理,人工知能などの講義をいくつか担当, 1976−1988
・ 工学研究科における情報処理特論の講義を担当, 1979−1988
・ 大分大学計算機センターの設置, 立ち上げならびに運用, 1978−1983
* 九州大学大型計算機センターの遠隔端末(データステーション)から本学独自の計算機センターへの格上げに向けて学内準備室の設置や文部省交渉に始まり,研究用処理はもちろん全学の課題であった
入試事務処理を軌道にのせるまでの過程に寄与
・ 組織工学科の改組に向けた新しい講座編成やカリキュラムの検討,立案,1986−1988
* 急速に変化する情報の世界に適応するため,“知能”を意識した新しい情報処理の
教育モデルについて検討を重ね,可能な部分から改革を実施
・ 知能情報工学科の立ち上げおよびカリキュラムの整備に尽力, 1989−1991
* わが国初の,情報系5学科を擁する情報工学部が設置され,知能情報工学科の
学年進行中に着任.未整備のカリキュラムの充実に専念
・ 知能情報工学科知能工学研究室を担当,1989-2003
* 例年,数名の学生の卒業論文の指導に加え,1991/1993年以降は修士/博士課程
の大学院生の論文を指導.多くの情報処理専門専門技術者を世に送り出した.
・ 情報工学部におけるパターン認識の講義を担当, 1989−2000
・ 情報工学部における言語データ工学の講義を担当, 1989−2003
・ 情報工学研究科修士課程,引き続き博士課程設置に向けてのカリキュラム策定,1990−1992
* 前例のない,情報系学部から大学院へ継続するカリキュラムの策定に向け,委員会を率いて調査,検討を重ね,一貫した専門情報処理教育モデルの構築に寄与
・ 情報工学研究科におけるパターン認識特論の講義を担当, 1991−2000
・ 情報工学研究科における言語データ工学特論の講義を担当, 1993−2003
・ 姉妹校協定締結に向けカナダ・サイモンフレーザー大学を訪問,1994
・ 姉妹校協定締結に向け韓国・忠州大学を訪問,1995
・ 姉妹校協定締結のためカナダ・ルジャイナ大学を訪問,1995
・ 情報科学センターにおける情報処理教育の支援全般の統率, 1997−2003
* センター長とし予算面での構造改革,学内/対外ネットワークの整備拡充,不正アクセス・
情報セキュリティ問題への対応のため,各種委員会における学内論議や学術情報センターおよび文部省との学外交渉を促進. 本学情報処理教育の改善に寄与
・ 情報科学センターと文部省の共催で情報処理教育研究集会を開催,1998
* 実行委員長として全国の高専,短期大学,大学,大学院などの教員,研究者数百名に研鑽の場を提供・ 姉妹校協定締結打診のため仏・リール大学を訪問,2002
主に学術会議関連の作業について述べます.
・ 知識科学の体系化とカリキュラムの策定,1993−1995
* 学術会議情報工学研究連絡委員会の諮問に答えるべく,知識科学の体系とカリキュラムについてわが国屈指の知識科学研究者20数名と共に2年間にわたり議論を重ねた.その結果,先般作成された九州工業大学の
専門情報処理教育モデルも参考にしつつ大学から大学院までの知識科学に関するカリキュラムのひな型を答申した.
作業部会長として全体の統率に貢献
・ 知識科学カリキュラムの普及,1993−1994
* 学術会議に答申した学部から大学院までの一貫カリキュラムを,大多数の理工系情報学科に
よって構成される協議会の年次総会や,民間企業人も参加する公開シンポジウムなどで紹介し,知識科学の高等教育の普及に貢献
上記の教育活動に関する発表をいくつか示します.
・ 教科書校閲: 兼田護著,情報処理
森北出版,1990年10月
・ 教科書翻訳: R.Simmons著,自然言語の論理処理
培風館,1991年4月
(藤田米春,岡田直之)
・ 教科書著者: 自然言語処理入門
共立出版,1991年5月
・ 基調講演:知識工学の体系化
理工系情報学科協議会年次総会, 大津, 1994年7月
・ 入門講座著者,自然言語処理入門I−V
  I. 現状と歴史を概観しよう
II. 機械の文法と意味を考えよう
III. 文を解析してみよう
IV. 文を生成してみよう
V. 文法と辞書を作ろう
情報処理学会誌, Vol.34, No.1−Vol.35, No.3, 1994/11−1995/3
(岡田直之,中村順一)
・ 答申書編集: 知識科学の体系とカリキュラム
日本学術会議情報工学研究連絡委員会・知識科学体系化作業部会報告書, 1995年1月
(岡田直之他26名)
・ 論文集編集: 情報処理教育研究集会講演論文集
 九州工業大学・文部省 1998年10月
・ 最終講義: 統合的知能エージェントの構築に向けて (ppt 1.4MB)
 九州工業大学, 2003年3月
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