人物像

人 物 像

まずはじめに,岡田直之という人物のあらましを紹介します.

身 分

コンピュータに関する科学技術の世界に身を置いています.

  九州大学・工学博士
     九州工業大学・名誉教授
     日本工学会/電子情報通信学会/情報処理学会・フェロー
     太平洋計算言語学協会・顧問

仕 事

人工知能(AI)の研究と教育が専門です.座右の銘は,先駆けです.主な業績を次に示します.

age20s
  1965年〜 言葉のもつ意味情報を詳しく分析して思考の単位を明らかにするとともに言葉のコンピュータ処理に向けた意味辞書の開発に先導的な役割を果たしました.

age30s
  1970年〜 見かけ上は全く違った言葉と画像というメディアを両方に共通な意味によって対応づけることを提案し,世界に先駆けて動く図形を日本語や英語で記述するシステムを開発しました.

age40s
  1980年〜 当時は知識中心のAIの時代でしたが,コンピュータに馴染みにくいとされた情緒に注目して,いわゆる知と情を兼ね備えたシステムの開発に取り組みました.

age50s
  1990年〜 人の心は複雑,多様で, その全体像を解き明かす試みはあまり見当たりません.機能と階層の二つの側面から全体像をとらえるコンピュータモデルを提案し,統合的なAIシステムの開発に先駆的な役割を務めました.

age60s  2000年〜 森羅万象に及ぶ心の働きを支えているのは常識です.人がどのような常識をどれほど持つかを知ることは大切な課題です.言葉という窓から観察すると,一般常識の全体は数千程度の基本概念とその組み合わせで成り立っていることを明らかにしました.

age70s  2010年〜 心の処理や常識は記号で表現できます.心という記号体系が脳という生理機構に具象化される過程,裏を返すと多数の脳細胞の信号のやり取りが抽象化されて心になる過程は,未だ解明されていません.これがわかると人の知能とAIの根源的な相違点も明らかになります.深層学習にも目を配りながら,AIにできることあるいは託してよいことなど心・脳とAIの関係の将来を考えています.

コメント

Minsky&Okada上に述べた研究に対し,AI研究の創始者の一人,マービン・ミンスキー博士より次のようなメッセージが寄せられました:
    長年の間学生たちには,いろいろの領域の能力が結合している心のモデルを学びたければ,岡田直之の仕事を見なさい,と教えてきた.今日においてさえ,いくつもの異なった種類の技術を統合できる研究者というのは,まだまだまれにしかいない.ゆくゆくすべてのAIマシンは,現時点で彼がどうすればよいか示してくれた通りを実現することになるのだろう.望むらくは,退官を機に,さらに多く彼の仕事が見られることだ.......マービン・ミンスキー, 2003年3月7日.

研究仲間

尊敬の念を持って親しくお付き合いさせて頂いた方々を紹介します.
     故マービン・ミンスキー,名誉教授, マサチューセッツ工科大学, USA
        * 大変残念なことにミンスキー博士は2016年1月に逝去なさいました.心より哀悼の意を表します.
Wilks&Cercone     ヨーリック・ウィルクス,名誉教授, シェフィールド大学, UK
     故ニック・セルコン,名誉教授, ヨーク大学, カナダ
        * 大変残念なことにセルコン博士は2015年12月に逝去なさいました.心より哀悼の意を表します.
     アンドレ・ヴロダルティク,名誉教授, リール第3大学, フランス
     石崎俊,名誉教授, 慶応義塾大学, 日本

以上は,少しかしこまった側面ですが,もう少しくだけた側面も紹介します.

趣 味

余暇は次のようなことがらで楽しんでいます.

旅行: 世界一周3回を含め頻繁に外遊.長い年月をかけて築かれたヨーロッパの 文化遺産,偉大な自然が創造したアメリカの広大な風景,北半球とは逆のオセアニアの季節変化などを見聞.それらの 記憶とそこで結ばれた友人との絆は今でも大切な宝物です.

絵画鑑賞: ルーヴル,オルセー,大英,プラード,ウフィツィ,メトロポリタン, ボストンなど,世界の美術館巡り.セザンヌやピカソなど印象派や立体派が好きです.

音楽鑑賞: ジャズ,特にモダン,デキシーなど.MJQ“朝日のごとくさわやかに” はお気に入りの曲.

岡田宗之     
   モータースポーツ観戦: モトGP,スーパーバイク世界選手権,インディカー, F1など.高性能エンジンのエキゾーストから炸裂するサウンドは形容しがたい魅力です.


ドライブ: 九州をはじめ,日本のあちこちにマイカーのタイヤ跡を残しています. そのマイカーも '60年代ツインキャブ搭載のニッサン・ブルーバードSSSに始まり,次第に進化して6台目はローター3基搭載のマツダ・ユーノスコスモ.パワフルでそれでいて静かなエンジンは,ハイウェーや未舗装道路でも乗っている者に疲れを感じさせません.また市販車として第一世代のGPSを装備した先駆車でもあります.ついで7台目は,トヨタ・(2代目)プリウスで,エンジンとモーターのハイブリッド車の先駆けでした.今でもドライブ中,長い下り坂を狙ってバッテリーの充電量を緑色(満タン)にすると,若さにまかせた力技とは一味異なる快感を得ます.